山北町立生涯スポーツセンターが、このたび第67回「神奈川建築コンクール」最優秀賞を受賞しました。
生涯スポーツセンターは、「スポーツを楽しみ、コミュニティを深め、ウェルネス(体も心も健康な状態をめざす生き方)を創造する」ことをコンセプトとし、森林の町「やまきた」ならではの「わが町の木材」を実感できる親しみやすい木造スポーツ施設として建築しました。
本施設は、県産木材活用の拡がりを契機とするため、主要構造部材の100パーセントに山北町産材を中心とした「かながわ県産木材」を活用し、重ね透かし梁や平行弦トラス構造といった特徴的な屋根架構デザインを実現したところなどが評価されました。



名称:山北町立生涯スポーツセンター
愛称:でごにぃスポーツハウス
所在地:〒258-0113 神奈川県足柄上郡山北町山北2594-1
敷地面積:1,079.04平方メートル
建築面積:521.43平方メートル
延床面積:498.33平方メートル
構造・階数:木造平屋建て
設計・監理者:株式会社アカイワデザインスタジオ(総合・建築)、株式会社桜設計集団構造設計室(構造)、有限会社ZO設計室(設備)
施工者:株式会社関野建設
山北町に建設された「山北町立生涯スポーツセンター」は、主要構造材を100%「かながわ県産木材」で構成した木造公共施設である。森林資源に恵まれた地域特性を的確に建築化し、町民に開かれた拠点を実現した点が高く評価される。
本計画では、流通の中心である150mm角の正角材に限定される条件を逆手に取り、重ね透かし梁や平行弦トラスなど、工夫ある架構デザインを展開した。ホール、武道場、ダンス室など、用途ごとに異なる架構を導入し、コンパクトな施設ながら多様な空間を実現している。
来館者が天井を見上げたときに、地元産の木材が力強く組み上げられた姿を目にできることは、地域の誇りを実感させる仕掛けとなっている。また、木材の調達においては県内公共施設として初めて分離発注方式を採用し、林業・木材関係者と協議を重ねながら供給体制を構築した点も注目される。建築の完成にとどまらず、地域の森林資源活用や木材産業の活性化に資する仕組みづくりを伴ったことは、この施設の大きな成果である。
さらに、町民の日常利用に加え、桜並木を訪れる観光客やイベント来訪者の活動にも対応できるよう計画され、地域のシンボルとして広く活用されることが期待される。総じて、本作品は建築的工夫と地域資源活用を兼ね備え、公共建築の新しい方向性を示すものとして高く評価される。

生涯学習課 生涯学習スポーツ班
所在地:〒258-0195 神奈川県足柄上郡山北町山北1301-4
電話(直通):0465-75-3649
ファックス:0465-75-3661
山北町役場生涯学習課生涯学習スポーツ班
電話: 0465-75-3649
ファックス: 0465-75-3661
電話番号のかけ間違いにご注意ください!