ポリファーマシーとは、「多剤併用」と訳されるpolypharmacyという造語を由来とし、特に、複数の薬を服用しているために、副作用を起こしたりきちんと薬が飲めなくなったりしているなど、体に害を起こしている状態のことを指して用いられる言葉です。
ポリファーマシーを起こしてしまう原因としては、複数の病気にかかって処方される薬が増えること、受診する医療機関が複数になることなどが挙げられます。
また、複数の薬が相互に影響しあうことで、薬が効きすぎてしまったり、効かなくなってしまったり、副作用が出やすくなってしまうことがあります。
ほかにも、加齢につれて、複数の病気にかかりやすくなったり、内臓の働きが弱くなって体の中に薬が残りやすくなったりすることで、ポリファーマシーになりやすくなるため、高齢の方は特に注意しなければなりません。
ポリファーマシーの疑いがある場合でも、ただ薬の数を減らすだけで解決するとは限りません。まずはかかりつけの医師や薬剤師に相談しましょう。
また、お薬手帳をご利用ください。お薬手帳を利用することで、医師や薬剤師に服用している薬の情報が正確に伝わり、危険な飲み合わせを避けることができます。お薬手帳を利用する際には、病院や薬局ごとに分けることはせず、1冊にまとめておきましょう。
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