高松山の頂上でおにぎりを食べてきました。
天候は曇り、ハイキングには丁度良い気温で11時前にハイキングコースの入口から出発しました。高松山入口では東名高速道路から車の走行音が聞こえ、高松山からは鳥の鳴き声が聞こえるのが町と山の境目にいるような気分になり、不思議な感覚になりました。
道中、名前が分からない黄色や黒の蝶と遭遇しながら、30分ほどアスファルトで舗装された道を歩いていましたが、急に道路と山道との境目が表れました。「ここからは今までのハイキングコースとは違う。覚悟は十分か」なんて、言われている気分になり、気を取り直してさらに力強く歩みを進めました。
それから、日頃の運動不足を恨みながらも着実に登っていた私の前に表れる階段!「杉に出迎えられているような景観がカッコイイな」と思う間もなく、終わりの見えない階段の不安が襲います。
山道を登るより、階段を上がる方が辛く、私の体力・気力を奪っていきます。階段を上がる私は犬のように舌を出しながら呼吸を荒げ、足は生まれたての小鹿のように震えました。
約250段の階段を上がり、さらに続くハイキングコースは私の体の力をすりおろし、頂上まで5分の看板を見つけた時には既に満身創痍でした。
登り始めて約2時間、奥に見える光の先に目指す頂上が見えました。そして、ついに
頂上。景色見えない!
それでも、この見えない景色は私が高松山に登らないと見えなかった景色です。始めての高松山から見る景色はこれまでの疲れを心地よいものに変え、大きな達成感を感じさせるものでした。
わかめが混ぜ込んであるおにぎりをハムスターのように頬張り、少し肌寒い高松山の風に当たって、今の私しか見ることができない景色を眺めていました。
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