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山北町環境整備公社からのお知らせ

情報提供 平成15年6月6日


すくすく育て「ワカサギ稚魚」丹沢湖に放流

 (財)山北町環境整備公社では、昭和60年から毎年、丹沢湖にワカサギの孵化直後の仔魚を放流し、湖を訪れる人々にワカサギ釣りを楽しんでいただいております。

 しかし今までのワカサギ増殖事業では、孵化直後の仔魚をそのまま湖へ放流しており、孵化仔魚が湖の中で成魚に育つ割合(生存率)は極めて少なく、ワカサギ成魚の安定的な確保に苦慮しておりました。

 そこで、神奈川県内水面試験場の指導と協力を得て、全国に先駆けて丹沢湖において生存率を高めるための初期飼育・放流事業を開始しました。

 初期飼育放流とは、ワカサギ受精卵から孵化した仔魚(0.6cm)を培養したプランクトン(ワムシ)や人工配合飼料等により、陸上施設において稚魚期まで生長させてから放流する手法で、孵化仔魚放流よりも高い生存率が見込まれます。

 公社では、湖畔にある90トンのコンクリート水槽で約1ヶ月間初期飼育し、体長1.5cm程度に生長させた仔魚を平成15年5月21日までに約100万匹放流することができました。

 また例年同様、県から購入したワカサギ受精卵約8,000万粒を平成15年4月下旬に孵化放流するとともに、今般、初期飼育後の稚魚を放流することができたことにより、今年の丹沢湖内のワカサギは例年を上回る量が確保されたものと推定され、釣り人気が一層高まるものと予想されます。

 今後、公社ではワカサギ資源の安定化を図るため、湖畔での初期飼育手法を更に研究し続け、多くの人々に丹沢湖のワカサギ釣りに親しんでいただくとともに、地域の名産品としての振興をはかってまいります。

財団法人 山北町環境整備公社

事務局長 牧田知久


<飼育の様子>  

従来の孵化放流方法

  • ワカサギの受精卵が入った木箱を、たくさん湖面に浮かべます。
  • 孵化した仔魚は、木箱を出て湖内に泳いで行きます。
  • 孵化仔魚は遊泳力が弱く、小さな餌しか食べられないので、生存率は湖の環境に大きく左右されると考えられています。

初期飼育の様子

  • 湖畔にある90トンの円形水槽で、仔魚を孵化させて飼育か開始しました。
  • 魚が落ち着くように、黒幕で遮光するなど、良好な環境を作ります。

餌やりの様子

  • 孵化仔魚のサイズに合った、小さなプランクトンを培養して、毎日与えます。
  • 孵化直後すぐに餌を食べさせるのがポイントです。
  • 飼育開始10日目からは、微粒子配合飼料も与えます。

稚魚の放流

  • 体長1.5cm程度に生長させた稚魚を約100万匹、丹沢湖に流れ込む川に放流しました。
 
写真提供:神奈川県水産総合研究所内水面試験場
      
http://www.agri.pref.kanagawa.jp/suisoken/naisui/n_index.asp

 丹沢湖の釣りに関するお問い合せは丹沢湖記念館(山北町環境整備公社)まで


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