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山北のお峯入り

[2014年1月17日]

国指定 重要無形民俗文化財   昭和56年1月21日指定

「山北のお峯入り」は、山北町の共和地区(旧共和村、現在の皆瀬川<みなせがわ>・都夫良野<つぶらの>地区)に古くから伝承されてきた民俗芸能です。起源は南北朝時代、宗良<むねよし>親王が河村城に難を逃れた時から始まったと伝わっています。

当時一帯に信奉されていた修験道の柴燈<さいとう>行事を中心とする芸能が時代を経るにつれて、各時代の風俗の影響を受けて現在の形ができ上がったとも言われています。

しかし、古調を帯びる笛・太鼓・歌詞は記紀・万葉の時代までさかのぼると推定され、また棒踊りは原始宗教の呪法が芸能化する過程を示すとの説もあり、お峯入りの保存価値は計り知れないものがあります。

天狗・獅子・おかめ・山伏・太鼓・笛など演技者だけで約80名にのぼり、すべて男性で構成されます。歌舞の役割は基本的に旧共和村の深沢・人遠<ひととお>・高杉・鍛冶屋敷<かじやしき>・市間<いちま>・八丁の各集落に割り当てられていますが、昭和に入ってからは旧都夫良野からも参加しています。

「山北のお峯入り」は基本的には高杉にある神明社で10月16日に行われますが、毎年ではなく不定期です。

参加者は旧共和小学校(もとは市間)に集まり、神庭で歌舞を披露したあと行列を組み、神明社まで登っていきます。この道行きの途中、龍集山<りゅうしゅうさん>(大野山)を仰ぐ山間路へ来ると一斉に万燈<まんとう>を振って踊ります。神明社に着くと再び歌舞を奉納します

演技はハリボテの大きな男根を背負ったおかめの「みそぎ」で始まり、「満月の夜」、「棒踊り(4種類)」、「鹿枝<かしえ>踊り」、「修行踊り」、「歌の山」、「四節<しせつ>踊り」、「五色<ごしき>踊り」など11種類あります。歌舞の所作には一片の記録もなく、すべて口伝です。

現在のお峯入りは昭和9年に40年ぶりに復活させ、古い衣装道具を見本に新しく整え伝承してきました。史料的には文久3年(1863年)8月16日にこの行事が行われた記録があります。

道行き(入場)

お峯入り出演者一同が行列を組み、笛・太鼓の囃子に合わせてにぎやかに練り歩く。

道行き行列

(1)みぞぎ

みそぎ
ハリボテの大きな男根を背中につけた女装のおかめが、派手な着物の裾をからげ、色幣を振り動かしながら四方を清めて廻ります。

(2)満月の歌

太鼓の囃子に合わせ、歌います。歌い上げ4人、太鼓4人の「満月に おれやーる・・・」と古調を帯びた歌と太鼓で構成されています。踊りはありません。「満月におる」とは、円形をつくれという意味です。

(3)棒踊り(1)

棒踊り
白衣を着て白鉢巻・白足袋・赤タスキ・赤手甲・黒脚絆<きゃはん>をつけた6人の列舞でトウバヤシ、クラタバヤシ、キリミガエシに合わせて踊ります。棒の動作が天を指し、地を突く。

(4)「鹿枝踊り」

鹿枝踊り
「おんこれや、なに踊りこりゃ、なに踊りを踊るよ・・・」の歌と太鼓に合わせて、台弓・奴・万燈<まんとう>・先箱・弓・ほろかごなど38人が、足を後方にはね上げ大名行列めくお練をします。

(5)棒踊り(2)

前記の6人が円形になって踊ります。地を突く動きが中心となっています。地元ではこの踊りを、棒振りとも呼んでいます。

(6)修行踊り

修行踊り
山伏4人の踊りで、ほら貝を先頭に登場し、柴燈を焚き、九字<くじ>を切ります。歌と太鼓の囃子がつきますが、舞踊というより柴燈護摩<さいとうごま>の呪法に近いとされています。

(7)歌の山

歌の山
笛と太鼓の囃子だけです。太鼓は背中に背負い、別の太鼓打ちが後ろから打ちます。笛吹きは花笠をかぶります。古代歌垣の囃子であったといわれます。

(8)四節踊り

四節踊り

国見の所作と寿詞<よごと>に続いて、殿様、若殿、お側、国見役の6人が、歌と太鼓の囃子で蹴鞠<けまり>の模擬動作を行います。四方には四季を代表する桜、柳、紅葉、松を配置します。

(9)棒踊り(3)

チラシバヤシに合わせ、3人づつ2つの円をつくって踊ります。棒は両手で持ち、前2回より早いテンポで回転させます。

(10)五色踊り

みそぎと同じおかめの踊りで、おかめが鈴と色幣を持ち、五色で表現された中央と東西南北の五方向を祓いながら歌と太鼓に合わせて滑稽に踊ります。

歌は「おん赤きもの あかね赤糸 赤しやぐま 朱の盃に えびのもりもの」を初めとして黄、青、白、黒と続く。

(11)棒踊り(4)

6人が円形になってチラシバヤシを踊ります。幾何学的<きかがくてき>に構成された美しい踊りで、日本舞踊には珍しい舞態といわれています。笛・太鼓に合わせてリズミカルに踊りおさめます。

道行き(退場)

公演について

基本的には10月16日に行われますが、毎年ではなく不定期です。国指定以後は概ね5年ごとに公演しています。

前回は平成24年10月14日に山北町役場駐車場と高杉神明社で行われました。

国指定重要無形民俗文化財「山北のお峯入り」公演記録

1

文久3年8月16日

1863年 伝承公演

2

明治14年8月16日

1881年 伝承公演

3

明治31年10月16日

1898年 伝承公演

4

昭和9年10月16日

1934年 昭和年代 復活伝承

5

昭和10年8月20日

1935年 紀元2600年記念のため鎌倉宮で公演

6

昭和25年10月16日

1950年 伝承公演

7

昭和26年10月16日

1951年 伝承公演

8

昭和28年11月7日

1953年 山北高校グランド(内山県知事来町見学)

昭和37年5月20日

1962年 群馬県高崎市(関東民俗芸能大会一部出演)

9

昭和39年10月16日

1964年 伝承公演

10

昭和43年10月16日

1968年 明治百年記念伝承公演

11

昭和43年11月3日

1968年 山北町の要請により企業庁跡で公演

12

昭和48年10月16日

1973年 記録映画作製のため公演

13

昭和50年2月2日

1975年 国選択指定及び横浜県民ホールコケラ落し出演

14

昭和56年10月10日

1981年 国指定重要無形民俗文化財指定記念公演

平成2年10月21日

1990年 小田原市制50周年記念(県民俗芸能大会一部出演)

15

平成5年10月17日

1993年 伝承公演(共和小学校)

16

平成8年10月13日

1996年 伝承芸能(老人憩いの家広場・高杉神明社境内)

17

平成14年10月13日

2002年 伝承公演(役場駐車場・高杉神明社境内)

18

平成19年10月14日

2007年 伝承公演(役場駐車場・高杉神明社境内)

19

平成24年10月14日

2012年 伝承公演(役場駐車場・高杉神明社境内)

次回の公演

次回の公演日程は未定です。

決まり次第お知らせします。

アクセス

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お問い合わせ

山北町役場 生涯学習課生涯学習スポーツ班

電話: 0465-75-3649 ファックス: 0465-75-3661

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